(株)飛騨の森でクマは踊るの松本氏から、奥飛騨のある森の活用について、森林浴の可能性があるかどうか、アセスメントを。とのご依頼をいただきました。
ある方がおじいさまから引き継いだというその森は、生活道のすぐ横にありました。利活用するなら最高の環境!現持ち主の方は毎月この森に通い、自力で道をつけようとされています。
少し入り分けていくと、ぽっかりと空が空いて平坦な空間が現れます。
かつて田畑として利用していた痕跡が随所に。
桑の大木も。お蚕を飼っていたのかもしれません。
その平坦なエリアに、おもしろい樹形の巨木がにょきにょきとある様は、ちょっとメルヘンチックな光景にも見えます。
隣接する植林地は里山利用されていた場所とは全く雰囲気が変わって、これまた素敵です。
でも管理の手が入っていなくてひょろひょろ・・・ちょっと危険に感じる場所も。
共有林だけどそこでは稼げないからと、地域の方の本音もポロリ・・・
この森の尾根から集落を望む場所には祠があって、火の神が祀られているのだとか。
きっと地域にも大切にされてきた場所だったのでしょう。
ストーリーや立地は最高です。
ただ・・・この場所で森林浴をと言われると、現状では難しい!というのがアセスメントになりました。
座学の時間には、私が森林浴をする時、どんなところを見て森選びをしているか、というお話や、五感のワークを体感していただきました。
今回この森では、私の森林浴の他にもcafeトレッキングや、林床にある笹を使ったワークショップなど、森を活用するための試行が成されました。しばらく放置されていたこの場所が、愛情を持った持ち主によってどんな風に「拓かれて」いくのか、これからも注目して見せていただこうと思っています。
参加させていただきありがとうございました。