ヒトは森とつながりたい!
走るより早い乗り物で移動し、常に人工的な光にさらされて、仮想現実に遊ぶ…無機質な箱の中に暮らし、足元はコンクリート…。
森で生まれ、長い進化の歴史を経て今に至る「ヒト」が、森から離れたのはほんのつい最近。知らず知らずストレスフルな状態にある現代人は、その利便性と裏腹に、とても無理をして現代の暮らしに適応しているように思います。
私たちはなぜ、街の中でもふと、窓から見える木々の緑に目を止めるのでしょう。
巨木に、岩に根を張る樹木に、滝のしぶきに、神々しさや畏敬の念を抱くのでしょう。
それは私たちが本能的に自然の心地よさを知っている証。そして私たちの中に深く、太古から森と共に生きてきた記憶が刻まれている証だと思うのです。ひとにとって不自然な現代を生きる私たちの心身の健康に、意識的に森とつながる時間をもつことは、もはや必然なのかもしれません。
ただ森を”浴びる″ひとときを
フィトンチッドとして知られる樹木の揮発成分がストレスホルモンの分泌を抑制し、森で過ごすことがNK細胞を活性化して免疫力を高め、五感を刺激する様々な要素が副交感神経を優位にして自律神経を整える・・・
森林浴の健康効果は世界各国で長く研究され、今、エビデンスとして蓄積されています。『森に行くと心地よい』それにはちゃんと理由があるのですね。
森とひとと木は、この森の力を借りて心身を健康にする『森林浴』、を日々の暮らしに取り入れる提案をしています。
森林浴に適した心地よい森を選び、日常の中で閉じている『五感』に働きかけながら、共に歩く人のこころの動きに寄り添います。
枝葉のゆらぎ、せせらぎの音、鳥の声。ふかふかの落ち葉、土の匂い、樹木の手触り!
自然の偉大さ、不思議さ、命の美しさ…森はなにを教えてくれるでしょう!
森で健康!森も健康!
森とひとと木は、たとえ微力であっても森と人をつなぎ、地域と森をつなぐ存在でありたいと考えています。森の背景にある人々の暮らし、受け継がれてきた伝統や文化、食。美しい森があってこそ育まれてきたそれらの恵みを、訪れた人に伝えていく使命があると考えています。
そしてそのことが、この飛騨の美しい森を、次世代へと引き継ぐことにつながっていくと、信じています。
訪れた人は森で健康になり、森と人を繋ぐことが地域や森の健康にもつながっていく・・・
森とひとと木は、『森で健康!森も健康!』を目指します。
森が伝えること
~shop*広葉樹の器~
私が森の世界を深く知りたいと思ったきっかけは、この地域の森に豊富にある広葉樹。樹種ごとに違うその魅力にすっかり惹きこまれています。
この樹木の魅力を存分に感じられる器を、飛騨市在住の旋盤加工の木工作家、金子このみさんに制作していただきました。
コロンと手のひらに収まるかわいい器。「森とひとと木」というネーミングで販売しています。