県の地域性のある木育プログラムの開発事業に、私の宮笠を題材にしたプログラムが受託されました。
内容は、宮笠の材料(笠ひで)を使ったコースターづくり+宮笠ことを知ることのできる動画の作成です。
笠を作る材料(笠ひで)を使ったクラフトを体験した方が、宮笠が生まれ森を訪れたいと思ってくださること。このプラグラムが森へのチケットになることがねらいです。
動画の内容は、男の子が宮笠をかぶると宮笠が生まれたイチイの森へとタイムスリップするというストーリー。作成は、komorebiの立ち上げの時からのお知り合いだったantonerの山崎氏にお願いしました。
宮笠の製作シーンはイメージ映像にならないように、工程や手元をアップで写し、森の音は全て本物で、鳥の声、風の音、水音もはっきり拾ってほしい、などという細かいわがままに、ひとつひとつ応えていただきました。
そして、この動画に出演してくれた隼人君。この親子さんには、私が看護師時代、数年前にすでに出合っていました。
動画撮影のことで頭がいっぱいの時期に、たまたま誘われてスプーンづくりのワークショップに参加したところで偶然再会し、思わず出演をお願いしてみると、なんと宮笠の地である一之宮地区に在住とのこと!しかもちょうどお兄ちゃんが学校で習ったばかりで宮笠が気になっていたのだと、二つ返事で快諾してくださったという素敵なストーリーがありました。
この撮影のあと、親子で宮笠保存会に入会してくださったと伺い、もうそれだけでこのプログラムを作った意味がありました。数十年後、彼が宮笠を伝承している日が来るかもしれません!
先日ついにその試行の日。
宮笠保存会の中島様にもお願いし、イチイの森で親子が過ごしました。
畏敬を感じる樹形、足元から聞こえる清らかな水の音・・・
イチイの木の根元でしばらく過ごした静寂のひととき、こどもたち一人ひとりの胸に、きっと何かを持ち帰ってくれたのではと、思っています。
私には宮笠を編んで伝えることはできませんが、木育という方法で伝えていきたいと思っています。このプログラムはぎふ木遊館のプログラムとして実施するほか、ご依頼がありましたらどちらにも出向きます♪
この事業の実現に向けてご協力くださった皆様に感謝申し上げます。