なぜ森林浴を伝えたい私が薬草?
高山市のお隣の飛騨市は、薬草で町おこしをしています。薬草の魅力を語れる「薬草コンシェルジュ」を育成しており、私も数年前からコンシェルジュとして学びを深めています。
薬草と言っても私たちが扱えるのは、いわゆる「お薬」ではなくて、道端に、田の畔に、日常的に目にしている草木たち・・・
例えばオオバコやたんぽぽ、くっつきむしなんてよばれるメナモミや、繁茂して厄介がられるクズの蔓や芽などにも、実は人の身体に必要な栄養素=ミネラルがたくさん含まれていて、昔から人は日常的に「食材」として摂っていたんですよね。
そもそも森と畑が分断されてきている現代では、スーパーに売られている野菜に含まれるミネラルの量自体が減ってきてしまっているのだそうです。
ミネラルを身体に取り込むには土が大事、つまり土を作る森が大事。結局森の健康は人の健康に直結!これが私が薬草コンシェルジュになった経緯です。
お茶や食べ物から、薬草として身体にとり入れる森の恵み。そしてフィトンチッドに代表するような揮発成分や、枝葉の揺らぎ、香りや音など森が作りだす心地よさも森の恵みです。
香る森林浴と薬草茶ブレンド体験
その飛騨市の薬草フェスティバルに、石川県の森林浴ファシリテーター越石さんが、クロモジの会の団体出展でこちらにみえるとのことで、それならば!とコラボ開催が実現し、このタイトルで出展させていただきました。
前半は野草園を歩きながら香る野草を探し、後半はカツラの香る朝霧の森で森林浴。最後にクロモジteaを飲んでいただくという内容です。
飛騨の地に根づく何種類ものミネラル豊富な薬草が森に生きる姿をご覧いただき、森にゆったりと身をゆだねる時間もお楽しみいただきました。全国の自然好きな方と歩く森は、またさまざまな視点も興味深く、とても充実したひとときになりました。
≪参加された皆様からのメッセージ≫
優しいおもてなしをいただきました。
初めてハートの形のカツラの葉の甘い香りに癒されました。
白い紙にモミジの葉を投影した際には心が無垢になった思いがしました。
北海道にはない樹木、野草もたくさん見られました。